せいび界 2025年8月号
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とも高度な色合わせが可能となる。実測では 1 台あたりの調色回数が平均 5 回から 2 回に、時間も 48 分から 30 分に短縮され、生産性が約 40%向上した。水性塗料との併用により VOC 削減と作業者の QOL 向上にも寄与する。 導入後のサポート体制も整備されており、ボディーショップにおける作業の標準化と効率化を実現する有力なツールといえる。 実機によるデモンストレーションでは、高い操作性と視認性に加え、ユーザビリティが高く評価された。ブース内にはこのほかにも新製品が多数展示され、幅広いラインアップを求める整備事業者の関心を引いた。 実際の製品に触れることで使用感を確かめられる構成となっており、技術者から経営層まで多くの来場者に強い印象を与えた。 12関西ペイント株式会社株式会社ツールプラネットAI で調色が変わる─https://www.kansai.co.jp 関西ペイントの「AI カラーシステム」は、調色工程に特化した最新型コンピューター調色システムである。2017 年の販売開始以来進化を重ね、2024 年 2 月にはメタリックパール塗色における調色時間を大幅に短縮する機械学習エンジン(CCS・CCM)がバージョンアップされた。 新型カラーセンサーはモノクロカメラの搭載と測色角度の拡充により、粗さまで正確に把握し、熟練者でなくhttps://www.toolplanet.jp 来場者の関心を集めたのは、同社が提案する OBD 検査と車両診断の効率化を両立する製品「TPM-7 OBD plus」。OBD 検査機用スキャンツールの型式認定機器であり、ベストセラーのスキャンツールと OBD 検査専用スキャンツールを一体化したパッケージだ。日常整備と法定 OBD 検査の両対応を可能にし、現場の作業効率を大きく高める。「AI カラーシステム」が実現する省力化と高精度TPM-7 OBD plus に注目集まる新製品を多数展示

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