TICSOP 冒頭、石井氏は不適正業者との不当競争の是正を引き続き国に求めていくと述べたほか、解体寸前の車両が中古車として輸出されている現状への改善要請を強調。また、EV 駆動用バッテリーの処理問題にも言及し、世界最大手 EV メーカーにも改善の兆しが見えたことに一定の評価を示した。 さらに、自社で取り組む再生プラスチックの回収処理について触れ、2030 年目標の再生プラ 2.1万トン供給に向けた挑戦を語った。しかし現実には、大手解体業者の業態転換が進む中、台数主義から脱却し、整備や鈑金などアフターマーケット全体へと領域を広げざるを得ない苦境も吐露。 最後に石井氏は、「もはや敵は国内の同業者ではない」と述べ、業界全体で一致団結し、健全な競争環境と明るい未来を築くべく、引き続きの協力を呼びかけた。21 不当競争の是正と業界の未来石井代表理事が語る再生と団結の重要性業 界 情 報 2025 年 6 月 17 日に開催された一般社団法人日本自動車リサイクル機構の定時社員総会にて、石井 浩道代表理事(株式会社エコアール)が講演を行い、業界の現状と課題、そして未来に向けた展望を語った。
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