2025年6月19日から21日の3日間、東京ビッグサイトで「第38回オートサービスショー2025」が開催された。自動車アフターマーケット業界を代表するこの展示会には、整備機器、車体補修、電子制御装置、ITソリューションなど幅広い分野から112社・団体が出展し、3日間の総来場者数は40324人を記録した。今回は、特に〝人と現場〟に焦点を当てた展示が目立った。慢性的な人手不足が続く中、省力化機器や作業効率を高めるツール、現場の安全性を向上させる設備の提案が数多く見られ、「人材確保」と「働きやすい職場環境づくり」への具体的なソリューションが提示された。また、工場内の快適性を高める環境整備機材や、労働災害リスクを軽減する安全装備の展示も充実しており、整備現場で働く人々を支える技術の進化が実感できる内容となっていた。さらに、未来の整備工場を想起させるような最先端の整備機器も多数参考出品された。自動化・ロボティクス技術の活用や、整備データを活かしたDX提案も進んでおり、業界の将来像を具体的に描き出す展示構成が印象的だった。本特集では、各出展ブースの見どころや技術トレンドを通して、いま整備業界が直面している課題とその先にある可能性を掘り下げていく。 8特集次世代モビリティと共に歩む整備機器整備業界の最前線が東京ビッグサイトに集結人と現場、そして未来をつなぐ
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